「ふるさと」って場所のこと?それとも…記憶?
3学年普通科 総合的な探究の時間「町長さんと百高生の哲学対話」
11月21日金曜日、3学年総合的な探究の時間に「町長とフレッシュトーク」を実施しました。町長や町の職員の方との対話を通じて、お互いの考えを深めることにより、若い世代の意見をまちづくりに反映させること、地域の将来を一緒に考える機会をつくることを目的としています。
「町長さんと話すのは、緊張しそう。でも、うちのゼミに来てくれたらうれしいな」と緊張とワクワクが入り交じる複雑な心境で会がスタート。始まった直後は少し硬い空気でしたが、「青森と言えば?」「おいらせ町と言えば?」を出し合うゲームで少しずつ和やかに。
そこからは、ゼミごとに会場を分けて対話をスタート。今回のテーマは「ふるさと」
特に盛り上がったのは、「ふるさとって場所のこと?それとも…?」という話題。ある職員の方が「単なる場所じゃなくて、思い出や記憶そのものなんじゃないか」と投げかけると、生徒たちからは「なるほど…!」と新しい発見に目が輝く瞬間も。
自分たちだけでは辿り着けなかった視点に触れ、大人の考えを聞くことで自分たちの考えもさらに深まっていく。そんな「対話」ならではの面白さが詰まった一日でした。
百石高校には、答えのない問いに仲間や地域の方と向き合い、視野を広げるチャンスがたくさんあります。一緒に「正解のない問い」を楽しんでみませんか?
「ヒラメ釣り」から「人生」まで!?
2学年総合的な探究の時間「マイプロジェクト中間共有会」を行いました
10月28日火曜日、2学年の総合的な探究の時間で「マイプロジェクト中間共有会」を実施しました。
ゲストの方と生徒が輪になって座る「車座」スタイルで、体育館は熱気に包まれました!
■ 地域の大人と「車座」で向き合う
今回の発表会には、地域で実際に課題解決に取り組んでいらっしゃるゲストの方を8名お招きしました。
最初は緊張していた生徒たち。今回は机を挟んで向き合うのではなく、ポスターを前にみんなで輪になって座る「車座(くるまざ)」のスタイルで行いました。
最初は緊張していたけれど、気さくなゲストの方々のおかげで、すぐに笑顔で対話できるように。
■ 教科書には載っていない「正解のない問い」
探究活動のテーマは、生徒一人ひとりの「変えたいこと」「好き」「もやもや」といった、自分の興味関心を「種」にして決めています。その「種」を育てて、「好きなこと」をとことん突き詰める人もいれば、「日常のふとした疑問」を検証する人もいます。
【実際にこんなテーマで探究しています!】
とことん「好き」を追究!
- 「どうしたらヒラメをたくさん釣ることができるか」
- 「Vtuberとして売れるには?」
- 「交通費3000円でどこまでいけるのか」
- 「家で雲は作れるのか」
身近な悩みや疑問を解決!
- 「どうしてカラコンとメイクはだめなのか」
- 「どうしたら朝、頭が痛くなくなるか」
- 「筋トレよりも嫌なものを用意すれば筋トレをするようになるのか」
将来や生き方について考える
- 「自分でデザインしたハンドメイド作品でお店を開くには」
- 「どうしたら自立と言えるのか」
- 「そもそも人生とは」
一見ユニークに見えるテーマでも、突き詰めていくと「地域の課題」や「社会の仕組み」に繋がっています。そんな「自分だけの問い」を半年かけて育ててきました。
自分が夢中になれるテーマだから、説明にも熱が入ります!
■ 「伝える」って難しい!だからこそ面白い
ゲストの方からは、生徒が思いつかないような鋭い質問や、地域の実情に基づいた「真剣なアドバイス」をたくさんいただきました。自分たちの考えをうまく伝えられず、言葉に詰まる場面もありましたが、それは生徒たちが真剣に悩み、考えている証拠です。「考えを言葉にするのは難しいけれど、大人が真剣に聞いてくれて嬉しかった」——そんな手応えを感じながら、会場は徐々に熱気のある雰囲気に変わっていきました。
■ 3月3日(火)マイプロジェクト発表会に向けて
探究活動には、テストのような「たった一つの正解」はありません。
自分だけの問いを見つけ、悩み、誰かと対話しながら自分なりの答えを作っていく。その過程は少し大変ですが、今まで知らなかった新しい自分に出会える、ワクワクする時間でもあります。
3月3日(火)に1年間の取り組みを発表する会を開きます。生徒の試行錯誤の様子をぜひ見に来ていただけると嬉しいです。詳細はホームページでご案内する予定です。
探究学習に取り組む百高生と先生方のインタビュー記事です。
インタビューと執筆を 海猫ふれんず 小田桐 咲さんに
コーディネートを 一般社団法人わのまち 木村 優哉さん にお願いしました。
写真またはリンクをクリックしてご覧ください!
インタビュー①
「思い出100個大作戦」! 最高の高校生活を送りたい菜希さんの挑戦。
インタビュー②
百石高校の“推しポイント”、僕らが届けます! TikTok部始動!
インタビュー③
楽器、仲間、そして私。莉奈さんの”音でつながる青春”プロジェクト
インタビュー④
生徒たちの一歩を信じて。「やりたい」に寄り添う先生たちの対談。